言葉の使い方がおかしい!



デンマークの街並み「カナダde日本語」の美爾依さんが安倍の「再チャレンジ」について書いている。基本的に同じ考えなのですが私なりにちょっと違った視点で書いてみようと思う。

まず言葉の使い方に大きい違和感を感じざるを得ない。一般的には「再チャレンジ」というのは起業化(当然、屋台のようなものも含む)に失敗した人間が再度、挑戦することを言うのではないだろうか?安倍の言う「再チャレンジ」という言葉はリストラされた労働者に再び、職の面倒をみるというニュアンスでしかない。それは簡単に言ってしまうと小泉改革で破壊され尽くしたレバノンのような街で主要な道沿いだけを張りぼてで誤魔化し、その張りぼてに隠れて再び破壊しつくすということを意味しているに過ぎない。

具体的には・・・
1.正社員のより振り分けを進める。おそらく思想的なチェックも進めることが奨励されるだろう。経営者にもよるが体制批判する人間はどんどんリストラされるだろう。※既に都教委などではどんどん進んでいるようである。

2.正社員からの福利厚生を削減し、準社員化を進める。

3.私も経験があるのだが試用期間の乱用が「再チャレンジ」という飴と引き替えに行われる。

4.農林水産省による農林水産業による再チャレンジ。アメリカのいいなりで狂牛肉を再輸入するような役所のすること。へたをするとドミニカの二の舞ともなりかねません。よくてピンハネと農協のローン漬けというところか。

そもそも安倍がモデルとしている「美しい国」の現状は喜八さんの記事から引用させていただくと以上のようなものである。

http://kihachin.net/klog/archives/2006/08/jakusyakakumei_1.htmlより引用
・3100万人の国民が飢えている。
・4500万人が医療保険に入っていない(国民健康保険制度がない)
・国民の8人に1人が貧困レベル以下(2人家族で年収140万円以下)の暮らし振り。
・貧困児童数は先進国でもっとも多い1300万人。
・乳児死亡数は1日あたり77人。
・国内に350万人のホームレスがいる(そのうち50万人が退役軍人)。
・国内には約2億3000万丁の銃がある。
・銃によって死ぬ子どもは1日平均13人。
・選挙では不正が横行(黒人投票者を露骨に排除など)。



まだまだこれらの目標へはもっともっと現状の労働環境を破壊しつくさなければならない。「再チャレンジ」とは所詮、参院選対策に過ぎない。

普通のまともな国は憲法で保証された人間としての最低の生活を営む権利がある。そのために働く意欲のあるものには社会全体として仕事を提供できてあたりまえなのであり、それを「チャレンジ」と呼ぶのはおかしいのだ。世間を知らない「お坊ちゃん」の言葉に騙されてはならない。労働力の再生産のためには当然、結婚して子供を作らなければならない。そのためには年功序列的な収入の伸びがどうしても必要とされる。税金も社会保険も払えない人間を多く作り、社会の将来を成り立たなくしている権力者は彼らを戦場に送ることを視野に入れているのだ。それで戦場で劣化ウラン弾により被弾し、帰還しても生きていけなくなるのが彼らの目指す「美しい国」なのだ。

デンマークの地図
世界はアメリカとそれに支配される国だけではない。北欧では日本などとは比べられないほど民主主義が徹底している。前にも紹介した友人tazuminさんのデンマークのファルム市の事例をご紹介しよう。

http://tazumin.exblog.jp/2614756/より引用
このファルム市は、人口約18000人で、23平方キロの小さな市です。「優れたサービスを低価格で提供し、出資者(市民)に利益(税金)を還元する」という憲章を掲げています。15年前に230人いた市の職員を3分の1の80人に削減し、自前の市役所を持たずに、経費削減に努めており、デンマークで一番税率の低い自治体を目指しています。そういった厳しい状況でも、最高の市民サービスを提供しています。

・67才以上の高齢者市民に年間14日の海外バケーションを無料提供
(Free 14 Vacation)

・市民が失業したら、48時間以内に仕事の提供
(48Hours Job Guarantee)

・学生1人につき、1台のコンピューターを実現
(Free Computers)

・学生の授業時間が他の地域より多い
(More Education Hours)

中略

どうしたら、安くて、快適な市民サービスを提供できるか?もっと考えられないものでしょうか。日本という国は、民間の経済活動においては、超一流国になりましたが、公共サービスにおいては、三流国のままです。費用対効果の概念がすっぽり抜け去ってしまっています。これ以上、民間の経済活動を競争させて、発展させても、弊害(皆が幸せにならない)の方が大きくなるだけです。
それよりか、民間の優秀な人材を公共サービスのカイゼン活動のために振り向けた方が、日本という国が住みやすい国になるはずです。

最後に、このファルム市では、市議会が夜に開かれます。というのは、市会議員は、皆兼業議員で、それぞれ、本業の仕事を持っている市民だからです。本業の仕事を終えてから、市議会に出席します。要するに、議員は月給をもらっていないのです。ほとんど、無給に近いのです。政治は「最高のボランティア」「最高の趣味」と考えられているようです。本当の意味で、市民が主導権を握り、政治を運営しており、豊かな社会を実現しているのです。



そう言えば12年ほど前に神戸の50戸ほどのマンションの理事長をしていたことがある。休日には駐車場の区割りの変更を企画し、収入の増加を試み成功した。あれも今から考えると立派なボランティアであった。でもけっこう楽しかったのを覚えている。でも任期が終わってからあの震災があった。今から考えるとぞっとする。

http://www.aokitakamasa.com/blog/
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※現在62歳の万年ロックおじさんです。元過激派高校生です。もう狂った世界や政治のことを書くのに疲れました。これからは新しい時代を予感させる情報をお伝えします。
大阪府守口市出身 東京生活10年を経て
山梨県北杜市小淵沢町在住
サバイバル生活を実践しています。彼女と古民家にて菜園と「流しそうめん&明石焼き」のお店を開きたいです。
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