11 月<< 2023年12 月  12345678910111213141516171819202122232425262728293031  >>01 月
 

また「待ち組」なんて言葉を使い始めましたよ!

hiseiki.jpg

※非正規労働者数の変遷--クリックして最大化でご覧ください!

アメリカ産牛肉再輸入問題、ライブドア問題、耐震偽装問題、防衛施設庁官製談合問題に隠れて(4点セットをBBLTと呼んでいます。)また怪しげな言葉を使い始めました。

読売新聞オンラインより引用
小泉改革の結果として「勝ち組」と「負け組」の二極化が進んでいるという批判に対抗するため、小泉首相や猪口少子化相が「待ち組」という言葉を使い始めた。

 勝ち負けの“二元論”にくさびを打ち込み、改革の影の部分が論点になりそうな風向きを変えたいという思惑もあるようだ。

 「待ち組」は、フリーターやニートなど「挑戦しないで様子をうかがう人」を意味する造語。猪口氏は1月31日の記者会見で、「『負け組』は立派だ。その人たちは戦ったのだから。本当に反省すべきは『待ち組』だ」と述べて、フリーターらの奮起を促した。

小泉首相も2日の内閣メールマガジンの中で「待ち組」の存在を指摘し、「そういう人々も持てる力を存分に発揮し、創意工夫を活(い)かすことができる社会にしなくてはならない」とつづった。

 こうした首相の呼びかけに連動するように自民党では、衆院当選1、2回を中心とする若手議員約50人が2日、「若者を応援する若手議員の会」を発足させた。会長の西村康稔衆院議員は設立総会で、「猪口大臣も全面的に協力する。若い世代の声を吸い上げ、国民運動を盛り上げていきたい」と訴えた。

 同会は6月までにフリーター・ニートや少子化対策に関する政策を提言する方針だ。


ニートなる言葉が出てきた時ですら何やら怪しげな気配がしていた。そもそも新しい言葉が出て来るときは以前にない事象が出て来たときか、さもなくば事象はあったものの、その事象に新しい政治的意図を持たせた時である。

小泉政権が出て来ていろんな言葉が使われるようになりました。「勝ち組、負け組」「自己責任」「プライマリー・バランス」etc それらに共通しているのは自ら標榜する「改革」なるものが決して多くの国民のためのものではなく、アメリカと一部の大企業のためのものであることを目くらましするための言葉であったと言えます。

フリーターの70%が正規雇用を求めていると言います。ニートというのも「働く気」のない病んだ若者のように言われています。でもよくよく考えれば政権による大企業と金持ち優遇の施策が正規雇用を減少させ、まともな神経ではとてもやっていけないような仕事を産んだことがニート問題の背景にあるのは明白です。ネットの中には純粋な感性を持ちながらも就職先を見つけることができない多くの若者のイラダチと絶望の声を多く見ることができます。

「勝ち組、負け組」という言葉を使い、ライブドアを持ち上げていた頃は努力さえすれば六本木ヒルズにも住め、自家用ジェット機で美人を侍らすこともできると小泉改革の広告塔の役割さえ担わせました。ところが摘発が始まり、逮捕・株価の暴落という中で一時はよいしょしていたメディアは一斉に叩きに回りました。「努力すれば」という言葉は「不正をすれば」という言葉に置き換わってしまいました。

ところで先日テレビ朝日で非常にくだらない番組がありました。

ドスペ【日本を救うのは私だ!!大改革!法案ファイト】
この番組は、一般人が考えた法案を国会へ提出しよう…というテレビ史上初の画期的な世直しバラエティー。

 「国会議員や官僚には、もう任せていられない!」とばかりに、日本を憂う一般市民や芸能人が“法案ファイター”として登場、オリジナルの法案をプレゼンテーションしていく。そして、スタジオに集まった各党の議員たちが、その法案を採用するかべき否かを判定する。

 なんと、価値があると判断された法案は、政党に責任を持って引き取ってもらい、国会提出へ…! まさに“法案版スター誕生”といった、熱の入ったプレゼンショーが繰り広げられていく。

 取り上げるテーマは、ニート対策、医療問題、景気回復対策、少子化問題などさまざま。法案ファイターたちの問題提起により、ニュースや情報番組だけではわからなかった日本の矛盾が、どんどん浮き彫りになっていく…!

■司会
福澤 朗
 
■パネラー
テリー伊藤   
勝谷誠彦 
えなりかずき
松居一代 
丸山和也
眞鍋かをり
そのまんま東
 
■進行アシスタント
山本モナ
 
■出演
世耕弘成(自民党 参議院議員)
河村たかし(民主党 衆議院議員)
阿部知子(社民党 衆議院議員)
鈴木宗男(新党大地 衆議院議員)
荒井広幸(新党日本 参議院議員)
田嶋陽子
ほか

●ニート対策ブロック
 厚生労働省の定義によると、ニートとは“非労働人口のうち15~34歳の卒業者、未婚者で家事、就労に向けた教育、雇用、職業訓練などいずれにも参加しないもの”で、その数は84万人ともいわれている。

 彼らの多くは親の援助で生活しているため、本来なら労働して払うべき税金を負担しておらず、その額は6100億円にものぼるという。また、ニート対策のために810億円もの血税が導入されている。

 そこで、埼玉県に住む大関直隆、洋子夫妻が“法案ファイター”として登場。洋子さんは高校教師歴38年というキャリアを生かし、教育カウンセラーとして活動中。また、直隆さんは“主夫”として洋子さんを支えながら、5人の子どもを育て上げた経験を持っているという。

 そんな夫妻が実体験をもとに、「ニートを生んでいるのは、常に子どもを甘やかし、逃げ道を作っている親だ」と分析。「ニートの親から、ニート税強制徴収法案」をプレゼンテーションする。

 夫妻は、この法案を導入することにより、ニートが国民に与える負担を少なくすると共に、親たちを支援しながらニートを減少させることができると主張するが、果たしてこの案は、どの政党に採用されるのか…!? それとも不採用となってしまうのか…!?


まさにB層向けプロパガンダとしか言いようがありません。この番組を見ていて馬鹿馬鹿しいのは現代社会が抱えるいろんな問題をその本質を捉えることなく、いわばもぐら叩きのように素人的判断でいい加減な法案を提起していることです。雇用対策の失政がニート問題の根元であるという私の仮説とはまるで反対に親が甘やかすから仕事に就かないという仮説にもとづき本来とれるべき税金が取れていないのだからその責任はニートの親にあるという暴論なのです。まったく馬鹿馬鹿してくて見ていらえませんでした。 自己責任のニート対策版と言ったところだと思います。

ニート問題は雇用問題と関係なく存在するのではありません。製造業への派遣労働の禁止の解除と言った大企業のための規制緩和が多くの非正規労働者や正規労働者の長時間労働を生み、その痛みの結果として株価や景気の上昇があるのです。それはコインの裏表の関係であり、景気循環論が存在した頃の景気上昇=国民の生活の向上ということがあり得た時代ではもはやないということを意味しているにすぎません。現在は「結果としての不平等」から「機会の不平等」へと変質し始めています。ある地域では小中学生の4人にひとりが給食費や修学旅行費の補助を受けているとのことです。※東京のある区ではなんと70%に達しているとのことです。


★阿修羅♪ マスコミ批評2より引用

「多くの国民の生活を貧しくします」という目標を明確に掲げている政権って、世界中を見渡しても珍しいんですけど。(^_^;)

北朝鮮でさえ、公に掲げている政治目標は「国民をより豊かに~」「より良い国に~」といった美辞麗句を並べていると思います。
そんな全世界でも珍しいコイズミ政権を、半数近い?有権者が支持しているという点にも頭を捻ります。(汗)
死語になってしまった言葉かもしれませんが、「不思議大国ニッポン」という言葉が脳裏に浮かびました。

そもそも、危険極まりない米国牛肉の輸入を強引に再開して、国を滅ぼしかけたというだけでも、政権交代を招く大事件のはずなのに・・・。

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コペルニクス的ばか者----コペルニクスのコペルニクス的転回

横浜市の中田宏市長は2日、耐震強度偽装問題でヒューザーが同市を含む18自治体に約139億円の損害賠償を求める訴えを起こしたことについて、記者会見で「盗っ人たけだけしい。裁判を起こすこと自体コペルニクス的ばか者だ」と述べ、同社の姿勢を厳しく批判した。市長は

「勝ち組」「待ち組」

参議院インターネット中継2006年2月1日 (水)予算委員会質問者市川一朗(自民)  中継をはさんで午後の部  格差がでるのはわるいこととは思わない 今までは悪平等だっった 自助自律の精神が大切 立ちゆかない人に社会保障  中国韓国の靖国問題についての考え谷川秀

「安晋会」

事実は小説よりも奇なりとはこのことでしょうか。 疑惑は一人のダークプリンスに収

世界一美しい文面の憲法なんだよ

日本国憲法のすばらしさは日本国内だけでなく世界中に平和の大切さを訴えているところにあります。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民....

『ラヂオの時間』で大笑い

 いっぱい書くことがあったのですが、テレビでやってたラヂオの時間をみて、大笑いしてしまったので、ものすごく力がぬけてしまって、昨日あった徳山駅前広場整備基本計画(素案)説明会の様子や、岩国市長さんが住民投票を実施すると決められたのに、まわりがいっぱい批判

われを重んじよ、鳩を売る少年

アフロアメリカンのコミュニスト詩人、リチャード・ライトの詩の一節にこういうのがあります。「われを重んじよ、黒人の少年」。意味するところは、お分かりですね。この一節を創作のバックボーンとして撮られた日本映画があります。大島渚監督の処女作、「愛と希望の街」で

荒井広幸

荒井広幸荒井 広幸(あらい ひろゆき、1958年5月15日 - )は、参議院議員である。早稲田大学客員教授(講義名「ITと政策」)を昨年まで務めていた。人物;政界入り徳永正利参議院議長公設秘書、福島県|福島県議会議員(最年少トップ当選)を経て、1993年7月1

コメント

若者叩きで利益を得るのは、結局「貧困ビジネス」ですね

 ヘンリー・オーツさん、こんばんわ。

 このように若者を叩くことで利益が得られるのは、結局、派遣業等の貧困ビジネスではないかと思います(スポンサーとしても噛んでいそう)。若者や親を叩いて「自己責任」と思わせることで、多くの若者を派遣・偽装請負等の仕事に追い込んで、より多くピンハネできることを狙っているように感じます。

 私はこのような偏向・洗脳番組を垂れ流すテレビ放送に嫌気が差したことから、先日テレビを処分して、脱テレビしました。しかしながら、多くの人々がまだテレビ放送の影響下にあるのが現状です。あと4年でアナログ放送が見れなくなるので、テレビとオサラバするちょうど良い機会が訪れているように感じますが…(地デジは1回しか録画できないようにユーザー泣かせで使い勝手が良くないです)。

 それから、いよいよ今日が参議院選挙の投票日です(私は期日前投票で入れました)。安倍政権や貧困ビジネスにこれ以上やりたい放題させないためにも、多くの人が投票に行って現政権に対する「NO!」を示し、与党勢力を歴史的な大敗北に追い込んでもらいたいです。それでは。

ちょうど良い機会なので

グッドウィルの問題が大きくクローズアップされていますが一日あたり300円程度を収奪していたのですからまだ可愛いものです。今の日雇いのピンハネの酷いこと。酷いところでは半分くらいピンハネしているという噂があります。

今、私が居るところではそのような条件で働くことを余儀なくされている仲間が多く居ます。でもその原因があまりわかっていないのです。

YouTubeもいいですがGoogleVideoはもっと凄いです。街頭演説も涼しいところでじっくり見ることができます。以下がおすすめです。
http://video.google.com/videoplay?docid=8019570124870880640

憲法9条のアカペラですね

 ヘンリー・オーツさん、こんにちわ。
 紹介されたリンクから入って、動画を見ました。最近、YouTube閲覧にのめりこんでいますが、GoogleVideoのほうだと、画面が大きな迫力のある動画も流せるようですね。天木さんやZAKIさんのいらっしゃる「9条ネット」を応援演説している動画ですね。憲法9条を条文をアカペラで歌いながら支持を訴えているシーンがなんともいえないですね。

 先の参議院議員選挙は政府与党が大惨敗したことで、共謀罪法案・残業代ゼロ法案の成立にブレーキがかかるようになる等、とりあえずひと安心できるところもありますが、その一方で、手放しで喜べないところもあります。

 確かに今回は「民主に入れてでも、政府与党の暴走を食い止めなければ明日は無い」ような緊迫した面があったものの、9条ネットが議席を獲得できず、その他の護憲政党も後退する結果となりました。それから、東京選挙区で与党のお騒がせな元女子アナ議員の誕生を許してしまったことも、かなり痛いです(しかも、この元女子アナ議員は「核武装推進派」なので余計に始末に負えないです)。
 
>今、私が居るところではそのような条件で働くことを余儀なくされている仲間が多く居ます。でもその原因があまりわかっていないのです。

 貧困・格差が激しくなった「本当の理由」を知ってもらうことで、できるだけ早く「自己責任論」から目を覚ましていただきたいですが、専門家や支援団体のスタッフの立場でないと、説明しようとしても通じにくくなってしまうのが難しいところです。

 それから、今回の選挙の投票率は前回より2%ほど上がったものの、60%に届かない状態でした。マスコミの洗脳で「自己責任論」にとりつかれている人が多くなっていることも、投票率が低くなる一因といえそうです。「自己責任論」にとりつかれている状態では、「生活が悪いのは全て自分の責任」ととらえてしまうため、「選挙に行って、政治や社会を変えよう」みたいな発想が出てこなくなり、その結果、投票に行かなくなってしまうことも十分に考えられます。

 それでは。

☆ほえっほええさん

昨日は地元の赤羽で不幸な事件がありました。
---------------------------------------------------------
中日新聞より
公園で寝ていた男性に火を付けたとして、警視庁少年事件課と赤羽署は六日、殺人未遂の疑いで、東京都北区に住む高校生やタイル工ら十七歳から十五歳の少年五人を逮捕した、と発表した。

 少年たちは公園でホームレスの襲撃を繰り返していたとみられ、主犯格の少年は「ホームレスはごみ。犬や猫と一緒。生きていようが、死んでしまおうが気にしない」「反撃してくるのが面白かった」などと供述。同課などは余罪があるとみて追及している。

 調べでは、少年らは五月十三日午後十一時五十五分ごろ、北区赤羽南一の赤羽公園で、ベンチに寝ていた清掃作業員の男性(52)の体に、ライター用オイルを詰めたビニール袋を置き、ライターで火を付け、全身に大やけどを負わせた疑い。五人とも容疑を認めている。
----------------------------------------------------------
これで被害者も自己責任論に囚われていて、自己責任論に囚われた加害者である少年たちによって犯行がなされたとしたらまさにマインド・コントロールのなせるわざとしか言いようがありません。ほえっほええさんはなかなか鋭いと思います。


 編集・削除ができます。
 管理者にだけ表示を許可する
 
 
 

CalendArchive

 

時計(ClockLink.com)

 

プロフィール

ヘンリー・オーツ

Author:ヘンリー・オーツ
●個人サイト
Henrry's talking to myself
http://henrry.net
※現在62歳の万年ロックおじさんです。元過激派高校生です。もう狂った世界や政治のことを書くのに疲れました。これからは新しい時代を予感させる情報をお伝えします。
大阪府守口市出身 東京生活10年を経て
山梨県北杜市小淵沢町在住
サバイバル生活を実践しています。彼女と古民家にて菜園と「流しそうめん&明石焼き」のお店を開きたいです。
●詳細プロフィールは・・
http://henrry.net/
profile.htm

●e-mail
henrryd6@gmail.com
●Facebookのアドレスは・・
https://www.facebook.com
/henrry.oates

当ブログのリンク構造をご覧ください!

 

「武器商人を経営分析する!」

 
 
 

月別過去記事一覧

 
 

全ての記事を表示する

 

QRコード

QR
 

Amazonお買い得商品

 

アンケートです!

アンケート
性別・年代を教えてください!
男性20代
男性30代
男性40代
男性50代
男声60代以上
女性20代
女性30代
女性40代
女性50代
女性60代以上

 

お奨め書籍









 

Google フリー検索

Google

WWW検索 ブログ内検索

 
 

Keshe Foundation


KesheFound
 

亡国電波戦犯

ブログ記事上で投票によって決まったワースト順位です。クリックしていただきますと別窓で大きな画像が開きます。
 

ソルフェジオ528Hz

 

大津久郎出版記念講演


 

小淵沢勉強会「世界の嘘とその真相」



 

悪党天国日本♪チャチャチャ


 

アアアのアホ太郎♪


 

増山麗奈のいかす!チャンネル


 

PCトラブル

PC&ネットのトラブル解決便利屋を始めました。定期的な点検・整備もおまかせください。くわしくは 「パソコントラブル4000円♪ネットがすいすい訪問サービス」を始めます!をお読みください!下のメールフォームよりお問い合わせください。
 

メールフォーム

名前:
あなたのメールアドレス:
件名:
本文: