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消費税アップによる社会保障費の捻出なるプロパガンダを許すな!

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NHKスペシャル「セーフティーネット・クライシス2 非正規労働者を守れるか」



http://www.nhk.or.jp/special/onair/081215.html
パートなどの「非正規労働者」が、若者を中心に労働者の3割を超えた。収入が不安定なだけでなく、健康保険や雇用保険などのセーフティーネットが十分保障されず、いったん病気や失業になると生活が成り立たなくなるケースが続出している。 じつは欧米諸国でも、厳しい国際競争に巻き込まれた企業が“非正規”社員を増やし、問題となってきた。そんななかヨーロッパでは、企業が望む“非正規”化を進めるかわりに、“非正規”社員の社会保障を充実させる「フレキシキュリティ」という新たな発想が生まれた。企業と労働者が譲り合い、社会保障と経済成長を両立させようというこれまでにない取り組みだ。
番組では、日本の現状分析を出発点に、「フレキシキュリティ」の模索を続けるオランダを取材。各国の政府・財界・労働界などが、どのような議論を重ね選択を行ってきたのか、そのプロセスに学びながら、日本の非正規労働者の問題を解決するための手立てを探る。

再放送日 :2008年12月17日(水)
放送時間 :翌日午前0:55~翌日午前2:10(75分)

【ゲスト】厚生労働副大臣…大村 秀章, 日本総合研究所特別顧問…門脇 英晴, 反貧困ネットワーク事務局長…湯浅  誠, 東京大学教授…神野 直彦, 【キャスター】町永 俊雄, 【語り】中條 誠子

ahonooomura.jpg組としてはワーキングプアの流れにあり、今のNHKとしては比較的良質な番組であったと思う。派遣切りで寮を追い出された若者たちが公園にたむろしている姿であるとか、布団などの荷物を持ったまま面接に向かう若者など「ほっとけない」現実を報道していたと思う。同じ工場で働いていても正社員は400円で食堂を利用できるのに対して派遣労働者は600円払わないといけないというような差別実態も報告されていた。ただ問題も多かった。

第一に腐臭を放つ大村秀章が恥ずかし気もなく、雇用の確保だとか保障の充実などと言っていたことだ。そもそも何故、今日のような雇用問題が出てきたのか。それは自公政権の下で進められたインチキ構造改革のためでなかったのか。そのことに言及することなく、今更、雇用の確保などときれいごとを並べてもそんな詭弁は決して通らないのだ。グローバリズムの擁護の立場で企業の論理ばかり述べていた門脇英晴などはお話にならなかった。

第二にオランダの事例が紹介されていたことだ。オランダでは既に1995年に非正規雇用をめぐる問題が社会問題化していたのだが1998年に「フレキシビリティー&セキュリティー法」が施行され、雇用調整とセーフティネットを両立させ、正規労働者と非正規労働者の同一賃金化が実施されたということだ。その社会保障費を捻出するために消費税は19%(食料品は6%)であるという。

yuasamakoto.jpg第三に大村の発言の中で消費税のアップに関する発言が目立ったことだ。如何にも今のNHKらしい政府よりのプロパガンダであった。それに対して湯浅誠さんは天下りの問題にも触れていたし、仮に全体として10%にするとしても食料品は逆に3%に落とすというようなきめ細かい対応が必要だと主張していた。同じ東大法学部卒でありながらこれだけ対照的な人間も珍しい。

天木直人さんは昨日の記事の中で湯浅誠さんについて書かれている。

湯浅誠氏の言葉に感動する


http://www.amakiblog.com/archives/2008/12/16/#001296

この本の何が私をとらえたか。

それは、東大政治学博士の湯浅氏が、みずから日雇い労働者の体験をしてまでもこの国の貧困問題に取り組み、あくまでも貧困者の側に立ち、そして貧困問題の解決策を提起をしている、この言動一致の見事さである。

今日の日本の貧困問題は、決して人材派遣会社ザ・アールの奥谷禮子社長のいうような「・・・過労死をするまで働けなんて経営者は誰もいいませんからね・・・(自己主張もできないような)弱い人間が増えてきている・・・」と言う言葉に象徴される「自己責任の問題」ではなく、貧困と向き合おうとしない政治家・官僚・財界の政策が作り出したものであると断じる明快さである。

それは、小泉・竹中が進めた「構造改革」という名の新自由主義の否定であり、いまでもメディアに顔を出す小泉・竹中の厚顔さと、それを許す政治家、メディア、国民に対する痛烈な弾劾である。

しかし、私が湯浅誠の書の中でもっとも強烈な印象を受けたのは、「強い社会をめざして」という章の中に述べられている次の彼の言葉である。

・・・貧困が大量に生み出される社会は弱い。どれだけ大規模な軍事力をもっていようとも、どれだけ高いGDPを誇っていようとも、決定的に弱い。そのような社会では、人間が人間らしく再生産されていかないからである・・・人間を再生産できない社会に「持続可能性」はない。私たちは誰に対しても人間らしい労働と生活を保障できる、「強い社会」を目指すべきである・・・」

見事な外交論であり、安全保障論である。

平和憲法9条と憲法25条(生存権の保障)の一体論である。

「貧困と戦争に強い社会を作ろう。今、私たちはその瀬戸際にいる」

という言葉で締めくくられている「反貧困」を読み終えて顔を上げた私の目前には、ガラス窓の向こうに、朝日に照らされ、白く冠雪した飛騨連邦が威風堂々と広がっていた。


んなに市場原理主義を持ち上げる論客が企業の論理を振りかざそうが、人間が人間として扱われていない現実に対する告発こそが人々の良心に訴えるのであり、そのような視点のないあらゆるイデオロギーは体制擁護のプロパガンダでしかないのだ。この寒い夜に公園ですごすということが如何に残酷なものであるか一度体験してみればいい。まるで野良猫や野良犬のようにしか扱われない社会に未来はない。こんな状況を一日でも見逃しているアホウ太郎政権こそ即刻解散すべしである。60年もの長きに渡っておいしい汁を吸いまくった自民党に今の未曾有の危機を克服する理念や政策などはあり得ない。

pria05.jpg
オーストリアの刑務所


コメント

湯浅氏を護民官の職位につけることができたら、いいですね。
ただ、グラックス兄弟のような悲惨な目にはあわせたくないが。

護民官に首相以上の超法規的権限をもたせて、
底辺の人々の生活向上を具体的な形でもたらすことができればいい。
ただ、権限はあくまでも底辺の人々の生活向上にかかるものとする、となるでしょうが。

護民官になる資格は国民による直接選挙で、東大京大卒のみ、
親の年収は500万以下、またはもやいのような活動を実際にしていた者に限る、としたらいかがか。

大村のゴミには死んでもらいたい。
大村劇場といって、今までこいつのやってきたことをyoutubeでコーナー作って公開すればいいのに。

大村にこんな猿芝居させておくNHKは、やはり存在価値がない。

テレビメディアの連中が、どんだけ非常識か、以下のページで確認しましょう。
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2008/12/728-20160-0bce.html

しかし、
 28歳で、冬のボーナスが-20万円で160万円になって厳しい
とか言っている人間が
 派遣切りの報道
なんかもやってるわけで
 テレビが「庶民の味方」というのは「視聴率獲得のための大嘘」
だって、よくわかりますね。

テレビは、ナチスのプロパガンダ技術をアメリカが真似たもので、ナチスはボルシェビキのプロパガンダを真似たのがルーツといわれています。

共通は、大衆操作にあります。テレビの基盤は、広告体=金融資本と、その支配的形態である国家権力ですので連中の思惑がそのまま意図的に媒介されているわけです。

テレビが新自由主義や小泉・竹中を絶賛し、奴らの破綻が明白になりここまでにいたるも本質は隠蔽し、奴らの延命に躍起になるのがテレビの役割でもあるのです。

したがって、インターネット規制を権力側はやりたがっているのです。理由は、独立的な声の口封じを狙いたいのでしょう。

イラク戦争は、帝国主義同士のドルとユーロの通貨「ブロック戦争」であり、ドル防衛戦争であり、バブル破綻→世界恐慌→第三次大戦のはじまりにそれは近いとインターネットで指摘したのは、実は私が最初でした。

ので、公安警察は2001年以降、あらゆる方法(=デマを駆使した徹底的な嫌がらせ。もっとも奴ら公安にそうとうの「報い」が逆に還っているのはいうまでもありません。)を駆使して私の言論封殺に動いてきたわけなのです。

彼ら権力側の本質を暴露することは、彼らの「恐怖」と「憎悪」そのものを生み出しているといえるわけなのです。

なぜ権力側はインターネット規制を叫んでいるのかといえば、彼らが隠蔽してきたあらゆる実態や事実が私やヘンリーさんなどによって「大衆」に知られることが怖いからなのです。

そのためには、私やヘンリーさんを社会から抹殺することなどいとわないとぞと威嚇しているのが公安警察などなのです。

2ちゃんねるもそのいい例で、ヘンリーさんを叩くスレッドがたったのは、ヘンリーさんが公安警察を批判された直後だったのが実にわかりやすいといえるのです。

同様に私を中傷するスレッドも公安警察がやっているものと推察されるのです。




☆たかさん
湯浅誠さんはだまっていても重要なポジションを与えられると思います。
逆に大村などは食べていけないようになることを強く祈っています。

☆日本国憲法擁護連合さん
17歳で死を覚悟して佐藤訪米阻止闘争に参加した身ですのでこのような国難において死を恐れるものではありません。徹底的に闘います。


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ヘンリー・オーツ

Author:ヘンリー・オーツ
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※現在62歳の万年ロックおじさんです。元過激派高校生です。もう狂った世界や政治のことを書くのに疲れました。これからは新しい時代を予感させる情報をお伝えします。
大阪府守口市出身 東京生活10年を経て
山梨県北杜市小淵沢町在住
サバイバル生活を実践しています。彼女と古民家にて菜園と「流しそうめん&明石焼き」のお店を開きたいです。
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